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母子家庭だからこそ・・・

母子家庭で育った私。

母は私に、何度か生い立ちについて謝ってきたことがある。

「くるみが低身長なのも、指しゃぶりを中学生までやめられなかったのも、男性恐怖症になってしまったのも、全てお母さんの育て方が悪かったからだと思う。ごめんね。」と言ってきたのだ。

確かに私は母にはほとんど構ってもらえず、部屋で一人で過ごすことが多かった。指しゃぶりのきっかけは淋しさからだったのかもしれない。でもどちらかというと、母子家庭で淋しいからというより、暇だからしゃぶっていたのよね。

それと男性恐怖症は、母子家庭だからそうなったんじゃなくて、子供の頃から父親を含め、男性と話をしたりする機会がほとんどなかったからだと思うの。(子供をあまり一人で過ごさせると、私のようにコミュニケーション能力がなくなる可能性があるので、心当たりのある親御さんはお気をつけくださいね。)

私が子供の頃は面会交流なんて言葉もなかったので、私自身も父と触れ合うことはほとんどなかった。同じ街に住んでいたので車に乗っている父とすれ違うことはあったけど、車の窓から「くるみ~!」と声をかけられるだけ。本当に一瞬の面会。(笑)

車から手を振る父親

当時は離婚する家庭がとても少なかったので、母は世間の冷たい視線に耐えながら、男性並みに夜遅くまで働いていた。私としては、母と会話したりどこかへ遊びに行ったりしたかったんだけど、そんなことを言えば母に叱られるだろうと思って言えなかった。

でも私のために一生懸命働いているのは分かっていたので、特にグレたりすることもなく、先生や同級生の保護者からは「くるみちゃんは小さい時からわがままひとつ言わないで、本当にいい子で偉いわね」とよく言われていた。

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朝起きない母親

母は私が幼稚園の年長の頃から朝起きなくなった。夜遅くまで働いていた母親を気の毒に思ったのか、「お母さん疲れてるでしょ?だから寝てていいよ。」と言い、自分で目覚ましをかけ、一人で起きて一人で朝ごはんを食べて幼稚園へ行っていたそうだ。(田舎だったので親の送り迎えがなく、幼稚園児は一人で登園していた時代)

朝ごはんと言っても、テーブルに置いてある菓子パンだけ。母がたくさん買って用意しておいたみたい。でも栄養がないものばかり食べていた私は、身長があまり伸びなかった。歯磨きも、仕上げ磨きをしてもらえなかったので虫歯だらけ。

子供の体重管理は親の責任と言われているけど、これは本当にそう思う。私は低身長な上に超おデブだった。朝は菓子パンをたくさん食べて、学校から帰ってきたらまた菓子パンを食べる。でも夕食は用意されていないのもあって食べられない日が多く、栄養不足でタテに伸びずにヨコに大きくなったの。母のことは尊敬しているけど、食事の管理だけはもうちょっと頑張って欲しかったと思っている。

小学生になってからも、できるだけ自分のことは自分でやっていた。家の近くに祖父母が住んでいたので、洗濯はおばあちゃんがやってくれていたけど。

母の仕事が遅い日は、祖父母の家で夕飯を食べることもあった。母からはよく「おばあちゃんちで食べてきて」って言われていたんだけど、徒歩5分の距離とは言え、小学校低学年の私には夜道をひとりで歩くのは恐怖でしかなく、結局夕飯を食べに行かずに、布団を敷いてさっさと寝ていたのを覚えている。

あまりにも会話がない親子。

私は母に手紙を書いた。

「お母さん、夜遅くまでお仕事大変だったね。お母さんのお布団も敷いておいたよ。くるみ」

そして母にも何かメッセージを書いてもらおうと、「お母さん、ここに何か書いてね」と空欄も用意した。

朝一番でその手紙を確認する私。

でもそこには何のメッセージも書いていなかった。もしかしたら母は、手紙すら読んでいなかったのかもしれない。

テーブルの上の白紙の手紙を見ている幼少期のコブタ

それでも私は母が大好きだった。母はものすごく厳しい人だったけど、子供ってきっと、親の本当の愛情を見抜く力があるんだと思うの。少なくとも私はそうだった。

会話がほとんどなくても、朝起こしてくれなくても、食事を毎日作ってくれなくても、私にとっては大切な母だった。でも周りの人は「くるみちゃん、かわいそう」と母に言っていたそうだ。

クリスマスも誕生日も、プレゼントをもらった記憶があまりない。周りの同級生はみんな「サンタさんが来た!」と喜んでいたけど、私のところには来てくれなかったのよね。

それを聞いた同級生のお母さんがある日、私をおもちゃ屋さんへ連れて行ってくれて、「くるみちゃんが一番欲しいおもちゃを選んで。サンタさんが後で持ってきてくれるから。」と言った。

まだ小学2年生だった私は、「サンタさんはいる」と信じていたので、同級生のお母さんが言うことを鵜呑みにしておもちゃを選んだ。

おもちゃ屋でどれにしようか迷っているコブタ

次の日の朝、サンタさんは6千円もする高価なおもちゃを本当に持ってきてくれた。母に「お母さ~ん!私のところにもサンタさん来てくれたよ~!」と報告。でも、なぜか母は激怒。

「このおもちゃは、お母さんが買わされたの!サンタなんかいるわけないでしょ!2年生にもなってそんなこともわからないの!」

そう言った。

同級生のお母さんもお母さんだ。いくら私がかわいそうだからって、母に断りもなしにこんなことをするなんて。(気持ちはありがたいんだけど)

さよなら、サンタさん

こうして私は、小学2年の時に母から現実を突きつけられ、サンタさんはこの世にいないと分かった。

ちなみに現在小学校低学年の息子は今から「サンタさんに何を頼もうかな~」と張り切っている。まだ5月になったばかりだと言うのに。(笑)

私の母は今でいう「毒親」だったのかもしれない。

それでも私は母のことが大好きだったし、今でも尊敬している。あの時代に離婚して一人で子供を育てるのは、本当に孤独でしかなかったと思う。

私も母の背中を見ていたから仕事を頑張れるのかも。

でも息子には私と同じ思いはさせたくないので、なるべくたくさん息子とおしゃべりして遊ぶようにしている。お惣菜を買うこともあるけど、栄養不足にならないよう気を付けて食事を作っている。そして息子が虫歯にならないよう、仕上げ磨きは毎日欠かさずしているの。

母子家庭や貧困家庭の子供は虫歯が多いと聞いた。そして世間から「子供がかわいそう」と責められる。そう言われないよう、息子の歯を必死で磨いている私。

これ以上、母子家庭のイメージを悪くしたくない。

みんな必死で仕事して子供を育てている人が多いのに、世間様の目は未だにどこか冷たい時がある。でもこれも仕方がないのよね。実際に児童虐待のニュースが流れると「またシングルマザーが事件を起こした」ってなることが多い。子供を守るためには、世間の冷たい目も必要なのかもしれない。でもその冷たい視線のせいで、余計に児童虐待が増えているような気もするのよね。

昔のように、みんなで助け合って子育てができる環境が必要なんだと思う。

あ、そうそう。

息子の歯の仕上げ磨きを必死でやっている私だけど、ひとつだけ早く息子に自分でやってもらいたいことがあるの。それはね、ウ〇チしたあと自分で自分のお尻を拭くこと。もう小学生だというのに、未だに「ウ〇チ出た~!ママ拭いて~!」って言うのよ。全く、嫌になっちゃう!

前に「学校でウ〇チしたことある」と言っていたけど、まさか先生に「ウ〇チ出た~!先生~拭いて~!」って言ってるんじゃないかしら!?

だとしたら恥ずかし~(/ω\)