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私を温かく抱きしめてくれた暖房便座

息子の高熱を心配して帰ってきてくれた夫。

私には相変わらず冷たかったけど、この日は家族3人が揃った幸せな時間だった。

何とか離婚を避けたくても、相手あっての結婚。ひとりで頑張ったところで夫の気持ちは戻ってこない。淋しさも重なって、また過食嘔吐。

自分自身の睡眠不足が深刻なのは分かっていたけど、やっぱり子育ては待ってくれない。でも甘いものをたくさん食べてさえいれば不思議と眠気も吹っ飛んだ。息子が起きている時間に睡魔が襲ってきたら、高カロリーの甘い菓子パンを食べて目を覚ます。そして食べたことを後悔して、また嘔吐。

このままでは栄養不足で病気になると思い、大好物の野菜たっぷりの酢豚を作ってたくさん食べた。

「共食いだ・・・。」

と自分にツッコミを入れて笑ってみる。そして気付けば、またトイレで嘔吐。

ダメだこりゃ。

それにしても真冬の暖房便座はとても温かい。まるで私を抱きしめてくれているかのようだった。トイレは私のカウンセリングルームだった。泣きながら何度も何度も吐いた。

いらっしゃいと言っている暖房便座

「でも便座じゃなくて、夫に抱きしめてもらいたいな。」とアホなことを考えていたある日、私宛に、茶色い封筒に入った書類が届いた。

家庭裁判所からだった。

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