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ごめんなさい、アンパンマン。ごめんなさい、息子。

夫は格安の賃貸アパートを契約し、そこで寝泊まりするようになった。この頃の私は、夫が両想いの女性と連絡を取り合っているとは知らなかったので、仕事で忙しい夫に一人の時間をたっぷり与えたら離婚を考え直してくれるかもと軽く考えていた。

でも夫は、別居期間が長ければ離婚理由の一つとして法的に認めてもらえると考えていただけで、離婚を考え直してくれるどころか、大好きな彼女と一緒になる計画を立てていただけだった。

夫が愛しい彼女とステキな夜を過ごしている頃、私は相変わらず息子の夜泣きに悩まされていた。もうすぐ1歳になるというのに2時間おきに夜泣きをするのだ。何度も小児科へ行ったけど異常なしと言われる。

保健センターへ相談すると、「お母さんのイライラがお子さんに伝わっているのよ。」とマニュアル通りのご回答をいただいた。保健師さんを責めているわけではない。育児ノイローゼになっているママたちは誰もがみんな子供の夜泣きは自分のイライラのせいだと考える。夜泣きだけじゃない。なんでもかんでも全部ママのせいにされる世の中。自分を責め続けるママたちが多いのは当然だ。

「ママの感情が子供に伝わる」という回答は、「1+1=2ですよ」と言ってるようなもの。

誰だって知ってるよ・・・。

そんなことは分かっているけど、それにしても夜泣きがひどすぎるんだと訴えているのに、誰にも分かってもらえないことが辛かった。

「やっぱり私がいけないんだ。」と毎日悩んだ。自分をたくさん責めた。保健師さんのアドバイスに感謝もできないコブタな私。「そりゃ、夫も逃げるよね。」と自分のことがますます嫌いになっていった。でも、あれこれ悩もうが子育ては待ってくれない。一番辛いのは、夜泣きを続ける息子本人だろう。

夜泣きがひどい赤ちゃんの絵

なんとか朝までぐっすり眠ってくれる方法はないかとネットで調べた。載っているアイディアはほとんど試した。息子に伝わったかどうかわからないけど、愛情を今まで以上にたっぷり与えたつもりだ。

息子が寝る前にたくさん遊んだ。絵本も読んだ。正義の味方アンパンマンにも随分お世話になった。でも夜泣きの時だけはアンパンマンは助けてくれない。何をやってもずっと泣き続ける息子。イライラがピークに達した私は、アンパンマンを壁に投げつけてしまった。

「全然正義の味方じゃないじゃん!」

とアンパンマンに八つ当たりした。そして夜泣きを続ける息子の顔を見ながら、「あなたは私を苦しめるために生まれてきたのですか?」とつぶやいてしまった。

出産直後は命の誕生に感激し、「この世に戦争なんかあっちゃいけない。」と広い心を持っていたはずなのに、その時の気持ちはすっかりどこかへ消えてしまって、夜泣きを続ける息子を置いてトイレに逃げ込んだ。そして私もたくさん泣いた。

子供の夜泣きに疲れてトイレに逃げ込むコブタ

壁に投げつけてごめんなさい、アンパンマン。
こんなママでごめんなさい、息子。

ずっと悩まされ続けてきた息子の夜泣き。
3年後、息子が睡眠障害を持っていたことが判明した。

注)息子の夜泣きや眠りの浅さは、脳の発達や睡眠障害から来るものでしたが、すべてのお子さんに当てはまるわけではありませんので、この日記は参考程度になさってくださいね。

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