タイトル下(広告)

睡眠不足の恐怖(前編)

あ~あ。

夫がもっと早く「好きな人がいる」と告白してくれていれば、調停中の私の言動も変わっていただろうに・・・。

あの頃の私は、家族がバラバラになるのが辛くて、私が一人ですべてを頑張れば、きっと夫は離婚を考え直してくれると思っていた。

そんな私を見ていて夫も辛かったのか、別居中に突然帰ってきて「保育料出すから、息子を一時保育に預けて、くるみはゆっくり休みな」と言ってくれた日もあった。お言葉に甘えて、一日だけ子育てから離れて、気分転換に海を見に行ったことがあった。

海を眺めているコブタ

睡眠不足がかなり深刻だったから、本当は1日中寝ていれば良かったんだろうけど、こんな時って逆に眠れないのよね。久しぶりに夫が優しく言葉をかけてくれたもんだから、かえって目が覚めちゃったの(笑)

それにしても、あの日見た海はきれいだったな~。

高所恐怖症のくせに、あの日だけは、どれだけ高い崖の上から海を見下ろしても全く怖くなかった。

よくサスペンスドラマで、犯人が断崖絶壁から飛び降りようとする場面があるでしょう?

岸壁に立っている人

で、刑事さんに「早まるんじゃない!」って説得されるシーン。

岸壁でよくあるサスペンスドラマの図

あれと同じくらいの断崖絶壁に立っていた私。

「もっともっと高いところに行きたい」と思った。そして気付いたら、あと数センチで海に落っこちるほどのところから海を見下ろしていた。

海はよく「お母さんのおなかの中」に例えられるわよね?私も悩みのない世界へ帰りたかったのかな?海に飛び降りたくて仕方がなかった。睡眠不足が続くと、高いところに立っても怖いという感覚がなくなっちゃうのかもしれない。

「飛び降りたら気持ちいいだろうな」「ぐっすり眠れるんだろうな」と思って、どんどん海に吸い込まれそうになっていった。

海で自殺した方の気持ちが分かった瞬間だった。

自殺の名所って、霊に呼ばれるなんて言う人がいるけど、私は亡くなった方はそんな意地悪はしないと思う。

だって、悩みのない世界で静かに眠っているんだもん。でも、誰かに優しい言葉をかけてもらっていたら、きっとその方は、自ら命を落とすこともなかったのかな?と切なくなってきたわ。

人は悩み事が多いと、あれこれ考えすぎて眠れなくなり、脳のどこかの働きが低下して、何が正しくて何が間違っているのかの判断が付かなくなっていくんだと思うの。

睡眠不足を甘く見てはいけないわね。

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